以前も書いたかもしれないが、旅行会社でツアーの添乗員をしていた時期がある。
今までわりとどんな仕事についても長続きしないほうだったが、この仕事は肌に合っていたのか、なんだかんだで足かけ10年ぐらいはやっていた。
あまり束縛されず、というより半分遊んでるみたいな仕事だったので長く続けられたのだろう。
添乗から足を洗ってしばらくはまたいろんな職を渡り歩いていたのだが、3年ばかり前にまたとある旅行会社で契約の添乗員として働くことになった。
ところがすぐにコロナが始まって仕事は激減、というよりまったくなくなってしまった。
会社からの連絡も途絶えてしまったので仕方なく別の職種でしばらく働いていたのだが、
今年の夏ごろ、実に2年半ぶりぐらいにその旅行会社から連絡が来た。またツアーが始まるので添乗をやってくれないかと。
もう別の職についててけっこう忙しいのではじめは断っていたが、向こうもやってくれる人間がいないらしく、どうしてもとお願いされてしまい、仕方なく現在の仕事が休みの日ポツポツと出ることになった。
この会社は学校関係の仕事がメインで、つい先日も社会科見学の添乗で茨城の自然博物館まで行ってきた。
うちから1時間もかからない地元みたいなところで、日ごろよく前を通ったりしてるので、ほとんど旅行という感じもないが。
添乗員としての仕事も今回ほとんどなくて、博物館の入館料を払ったあとは子供たちの荷物の番をするだけ。
まだあまりカンが戻ってないのでこのくらいラクな仕事のほうがいいだろう。
館内の見学を終えた子どもたちに混じり、外の広場で弁当を食べる。
食事のあと、広い芝生の上で遊びまわる子どもたち。鬼ごっこしたり意味なく駆けまわったり、とにかく元気いっぱいだ。
先生も一緒になって走りまわっている。いやー大変な仕事だな。
近くに池もあるので子どもたちが落ちたりしないよう、なにげに注意して見ている。
「ライ麦畑でつかまえて」という小説があるが、あのタイトルはもともとライ麦畑で遊ぶ子どもたちを見守る監視役という意味らしい。まさに今日の自分だな。
天気にも恵まれて広い空の下、初秋の一日を満喫した(ほんとに仕事してんのか?)。