日常ゴーゴー!

取るに足らない日常の記録にただただ徹するブログ。

ベガーズ・バンケット。

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国道16号線沿いの千葉県某所で仕事終了。

近くのバス停から駅へ出ようとして、ナビで調べてがく然。

次のバスまで1時間待ち‥‥

近くに喫茶店でもあれば座ってゆっくりできるんだが、

あたりにはコンビニが一軒あるだけ。首都圏の大動脈、国道16号線沿いだというのに飲食店の一軒もないとは‥‥。

ともかく朝コンビニのおにぎりを食べてからそろそろ夕方になるが、そのあいだメシ抜きで車を運転している。

このあとまだ仕事だし、バスを待つあいだに腹を満たそうとバス停のとこのコンビニに入った。

いつもおにぎりや調理パンばかりだが、今日は早朝から仕事頑張ったし少しぜいたくしようとチャーハン弁当を買ってレンジで温めてもらう。

ところがこのコンビニ、イートインがついていない。

仕方なくアツアツのチャーハン弁当を抱えて店を出る。

こうなったら路上で食うしかないっしよ。

店の駐車場の建物の陰になった場所を見つけ、まるで田舎のヤンキーのように車止めの縁石に腰を下ろす。

弁当のパックをはがし食べ始めた。

目の前はひっきりなしに車が通り過ぎる国道16号線

駐車場を地元の中坊たちがチャリを漕いで横切っていく。気のせいか冷ややかな視線を感じる‥‥。

だんだん気分がヘコんできそうなので、無理して明るさを装いチャーハン弁当を食べ続ける。あー、うまいなーと言わんばかりの表情で。

すると何だかまるでピクニックをしているような、本当に楽しい気分になってきた。

頭の上には広い空。どんより曇っているが強い日差しがなくて涼しい。夕暮れの風が通り抜け、行き過ぎる車のライトが灯りはじめる。

まるでホームレスになったみたいだが自由な気分だ。

英国のロックバンド、ローリング・ストーンズに「ベガーズ・バンケット」というアルバムがある。

タイトルは「乞食の宴会」といった意味らしい。

まさに今日の路上の夕食はベガーズ・バンケットという感じであった。