年末といえばイルミネーションのシーズンだ。
夜勤バイト4連チャンが明けた休日、千葉県袖ヶ浦にある東京ドイツ村へイルミネーションを見に行く。
千葉県なのに東京ドイツ村というネーミングに違和感を感じるが、ま、東京ディズニーランドも成田の新東京国際空港も千葉県だし。
柏のピザ&パスタの店で昼食を食べ、国道16号線をぐるりとまわって京葉工業地帯に出、煙を吹き上げる高い煙突を眺めながらいざ現地へ。
ずっと下道で途中リサイクルショップをのぞいたりして柏から約2時間半。ドイツ村に着くころはちょうど日が暮れ始め、イルミネーション鑑賞に絶好の時間帯だ。
車ごと入場門をくくり、なだらかな丘を登っていく。園内はかなり広い。
丘の上にはドイツのお城風の建物と観覧車がそびえ立っている。駐車場に車をとめ建物の門をくぐり抜けると、見渡すかぎりのなだらかな芝生の斜面がはるか下の方まで一望できる。雪が積もれば初心者用のスキー場にも使えそうだ。
4時半をまわりイルミネーションが点灯、あたり一面が輝く光につつまれる。にぎやかなダンスミュージックも流れ、両親に連れられた子供たちが歓声をあげている。
日はさらに沈んでいき雲のあいだに姿を隠す。闇の中、遠くの街明かりまで鮮明に見え、東京湾沿いのコンビナートの明かりも点々と連なっている。
寒さもそれほどでもなく、空気も澄みきっている。今年は落ち着かない気分のまま過ぎた1年だったが、ようやく今年も終わりだなーとしみじみした気分がわいてきた。
このまま何事もなく静かな年末年始が迎えられればいいのだが。都内の感染者数が過去最多を更新し続けGOTOも中止になった。まだまだ油断できない状況だが、輝くイルミネーションを眺めているとつかの間ほっとした気分になれた。