千葉の魔の三角地帯をクリアし、どうにか蘇我のあたりまできた。めざす目的地はあともうほんの数駅だ。
このあたりへ来ると、もう房総半島に少し足を踏み入れた感じだろうか。
ふだんめったに来ない土地なので駅のアナウンスを聞いてもどっち方面のことを言ってるのかさっぱり分からない。子供のときの迷子になった気分を思い出す。
いまの仕事を始めてから千葉県に来ることが増えたがいまだに地理が把握できない。
道路については自分で運転するのでおおざっぱには理解してるが、鉄道になるとナビタイム任せなのでなかなか覚えられない。
埼玉在住の自分には千葉の鉄道網は埼玉にくらべ複雑なように思う。千葉はほぼ同じ地域にほぼ並行して二つも三つも路線がはしってたり、そうかと思えばまったく鉄道のない地域があったりして、把握するのが非常にむずかしい。
これは地形の問題もあるのではないかと最近気がついた。
埼玉県はほぼ真四角な形をしており、鉄道路線もほぼ碁盤の目状にはしっている。
千葉県は県の形も複雑だ。房総半島が長く伸び、さらに銚子の方へ向かっても突き出し、さらに自分の地元に近い野田市方面も北に向かって細長く伸びている。
全体に三角形というか、ヒトデみたいな星形にも近い。
千葉のマスコット、チーバ君(写真)は県の形をもとにデザインされているが、やはりあっちこっちへ突き出している。とくに鼻のあたりが長く突き出しすぎてどう見ても不自然だ(千葉県民のみなさん、失礼)。
この複雑な県の形に沿って路線も伸びているので、埼玉のように分かりやすく碁盤の目のようにならず、把握しにくい路線図になっているのだろう。
埼玉県人の自分としてはとんでもないアウェイ感を感じる。千葉県で感じる孤独はハンパない。
もっとも分かりにくいと思ってるのはよそ者だけで、千葉県人のみなさんはこの路線図に慣れ親しんでいるのだろう。 郷に入れば郷に従え。俺ももっと千葉県に馴染まなければ‥‥