三度目の緊急事態宣言がおととい日曜から発令された。
二度目の宣言が解除されてから、まだほんのひと月かそこらじゃなかろうか。
ここまでくるとまったくお笑いだ。
今回の緊急事態宣言が出される前に「蔓延防止措置」というものが出された地域もあった。
正直いって緊急事態宣言と蔓延防止措置とどう違うのか、いまいち分からない。飲食店の営業をひかえさせお店をピンチにおとしいれるという部分では共通しているけど。
とある意見をネット上で見た。
「オリンピックを開催しようとしているのに「緊急事態」という言葉を使うと他の国々が安心して参加できないので「防止措置」という新たなネーミングを発明したのだ」というもの。
うーん、すべては感染者を抑えるためではなく五輪を強行開催させるため、としか思えなくなってきた。
どんなに無理してでも五輪を強行させたい人々、それは五輪が開催されることで利益を被る人たち、あるいは業界ではないだろうか。
そんな人たちが現実を見ないふりをして盛んにオリンピック開催を叫びたてる。
これって太平洋戦争末期、負けいくさが続いていることを隠して調子のいいことばかり言いたてていた大本営発表と同じではないだろうか。
日本があの戦争で負けたように今回のコロナとの戦いでも敗北するんだろうか。
オリンピック賛成派はコロナはたいしたことないと開催に持ち込もうとする。
逆に反対派はこの状況下で開催などとんでもないと中止を呼び立てる。
両者を分けるのは、実はコロナに対する見識ではなく、オリンピック開催で利益を被るか否かにあるのではないか。
国民の大多数も実はそれを見抜いているので、緊急事態宣言にもあまり従わなくなってきたのかもしれない。オリンピック開催という目的のために自分たちの自由が犠牲にされているのだと。
それもまた、太平洋戦争中の「ぜいたくは敵だ」というスローガンを思い起こさせる。
コロナ禍がこれ以上広がらないことを願うのはもちろんだが、けしてそれはオリンピック開催のためではない。
