このブログを始める少し前、ちょうど去年の今ごろ、
とあるライターさんの呼びかけで何名かの人たちとともに「集団日記」なる企画に参加していた。
当時はコロナ第1波の到来で世間は騒然としており、初の緊急事態宣言が出された直後だった。
ソーシャルディスタンス、ステイホームで思うようにならない中、ささやかな日常を大切にしながら毎日を送り、またこの状況で何ができるのかと自問自答する姿が、さまざまな人の日記から伝わってきた。
1回目の緊急事態宣言が解除されたのを機会に、この集団日記もいったん役目を終えたが、自分にとっては何か新しい気づきを残していった。
それまでブログというのは何か面白いネタや有益な情報を盛り込んでいなければならないと思いこんでいたのだが、ささやかな自分の身のまわりを淡々と書き綴るだけでもそれなりに興味深い読みものになるのだ。
とくにあの時期は毎日がどうなるか分からないような日々だったので、その心境を書き残しておくだけでも、あとあと貴重な記録になったのではと思う。あのころ自分はこんなことを考えていたんだ、みたいな。
集団日記の終了後、あとを引き継ぐように当ブログをスタートした。
このブログではあまりネタに凝るようなことをせず、たんたんと自分の日常を記すことを目的とした。そのわりにネタっぽい内容が多いけど。
あれから1年あまりが経過し、3度目の宣言が出たが、自分も含め周囲の人々を見ても、あの時のような緊張感はあまり感じられないのが少し気になる。
もちろん今までの生活習慣をすべて自粛する必要はないと思う。じっさい僕だってけっこう好き勝手に遊び歩いているし。ただ、行動が制限されたなかで自分の身のまわりに対する感性を研ぎ澄ませておくことは必要かと。
なんでもない自分の小さな暮らしのなかに、なにか光るものを見つけていきたい。3度目の緊急事態宣言が始まったなか、そんな思いを新たにしている。
