検査で大腸にポリープが見つかり、ひと晩だけ入院して手術することになった。
検査のときと同じく前の晩から絶食、早朝から2リットルの下剤飲み干しをして、午前中病院入り。
強力な便秘体質なので今回もなかなか下剤の効果が出ず苦労した。
何度もトイレに足を運んで腸を空っぽにし、午後から手術。
手術といっても開腹ではなく、検査のときと同様に肛門から器具を挿入してポリープを切除するというわりと簡単なものだ。それなりに大変だけど。
2度目で少し慣れたせいか苦しさはそれほどでもなかった。お腹が張って、肛門からストローを差し込まれたカエルの気持ちになる。
麻酔をかけて眠るわけでもないので、モニターで腸手術の進み具合を眺めつつひたすら耐える。
大腸のなかというのは薄いピンク色できれいなものだ。その奥へ向かってカメラが、まるで川口浩探検隊のようにズンズン進んでいく。
ポリープ発見。腸壁からピョコンと飛び出している。放置していると大腸ガンの原因にもなるというやつだ。
にっくきポリープに向かい攻撃開始。詳しくはよくわからないのだが、ワイヤーを使って電気を流し切除するらしい。モニター上で見守るがどんな手順なのかいまいち分からない。ときどき小さいハサミのような器具が映る。
パチン、パチンと音がして腸壁にいくつも銀色したピンのようなものが打ち込まれ、カメラがスルスルと腸のトンネルの中を後退しはじめる。ミッション完了のようだ。時間にして30分ちょっとぐらい。
先生が言うには便が少し残ってたのでカメラがよく見えず、それがなければもっと簡単に済むオペだったという。ご迷惑をおかけしました。
最新医学のテクノロジーに感心しながら、ナースさんに車イスを押してもらい病室へ戻る。
悪いものを切ったせいか、少しほっとして気分も軽くなった。
とりあえず食事はまだ止められてるのがつらい。点滴で栄養は問題ないかもだがハラの虫が鳴いている。
明日の朝までのガマンだー‥‥。