先週末、若手俳優が命を絶った。
週明け、ワイドショーやニュースはどこもこの話題で持ちきりだ。
まだ30歳、バリバリのイケメンで仕事も順調に見えてたのにな。
たしかに30歳って年齢は精神的に追い詰められるんだよ。
20代ならまだ若いと思えることが、30過ぎるとそうもいかなくなってくる。
ま、イケメン俳優とは全然違うけど、自分も30目の前の時期はかなりヤバかった。
20代後半ずっとニート状態で30歳を目の前にして、このままじゃいかんと焦る気持ちに駆り立てられていた。
今みたいに中高年でも非正規の人が多いような時代じゃなくて、30歳にもなったら正社員としてどこかに就職してなければっていう時代だった。
ま、自分の場合は女の子にキャーキャー言われるようなイケメンの俳優じゃなかったから、てきとうにバイト見つけてどうにかなって今に至るわけだけど。
華やかなイメージの人気商売についてる人だけに、自分の内面の闇みたいなものはよけい出せなかったのかもしれない。
そんな闇を抱えながら「新ドラマは絶対面白いものにします!」などとネット上でにこやかにPRするのは、かなりヘビーだったのではないだろうか。
自分は絶対的な自殺否定論者ではないんだけど、30歳で人生あきらめちゃうのは少し早すぎるように思い。
極端な話、俳優業なんかやめちゃってもその先にいくらでも人生あるし、今よりもっと幸福になれていた可能性だってあったかもしれない。
死にたいという思いはほんの一瞬の最大瞬間風速みたいなもの。そこをどうにか持ちこたえれば嵐もいつか過ぎ去る。
彼の場合は持ちこたえられなかったんだろうなあ。
なんとかそこを持ちこたえないとなあ‥‥。