部屋の整理でもっとも難関なのが大量の本の分類作業だ。
家具の移動なんかは単なる力仕事だが、本のジャンル分けというのはホント頭つかう。迷いに迷う。
作家別、あるいは文庫のレーベル別に分けるのはわりと簡単だ。あとは映画関係とか音楽関係とかジャンルごとに分けるのもそれほど難しくはない。
考えこんでしまうのは、どのジャンルに属してるのか、よく分からない本たちだ。
これは純文学なのかエンタメなのか、エッセイなのか評論なのか、ジャンルをまたいでるような本もあって、判断に迷い道クネクネだ(分かる人は50代以上?)。
悪戦苦闘の合い間に、その名もズバリ「本棚」という本(ヒヨコ舎編)を拾い読み。
「本の雑誌」とか「ダ・ヴィンチ」によくある「本棚見せてください!」みたいな企画をまとめた一冊で、プロの作家、物書き、出版関係の人たちが、みずからの本棚を堂々と公開なさっている。
いやー、さすがプロの蔵書は質、量ともにハンパない。自分の悩みがちっぽけなものに感じられるほどだ。
整理の参考にしようと、数々の本棚の写真に目をとおしてみるが、プロのみなさんの本棚も意外にきちんと整理されてなかったりする。並びもけっこうバラバラで、ジャンルの異なる本が平気で隣りあってたり、タテヨコ無造作に突っ込んであるとしか思えないような、はたしてこれで目的の本が探し出せるのかと心配になってしまうような‥‥
まあ見た目きちんとしてなくても、本人がどこに何があるか把握できてれば問題ないのだろう。
読書家の悩みはみな同じだなあと思いつつ、また苦難の分類作業にとりかかるのであった‥‥