日常ゴーゴー!

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新年の旅・後半。

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正月の一泊旅行、2日目はまずホテルを出発してすぐの塩屋崎に立ち寄った。

ツアー添乗の仕事で何度か来たことがある。美空ひばりのヒット曲の舞台になった場所で、その歌碑も久しぶりに見たけれど以前と若干場所が違うような気がする。たぶん震災のときの津波で流されて建て直したのだろう。

灯台へ行くには急で長い石段を上らなければならず今回は断念、ふもとのお土産屋さんで買い物する。店の人が「ひばりさんは一度も塩屋崎には来たことないんですよ」と言ってた。

岬の近くに津波のときの様子などを記録した「震災伝承みらい館」という施設があるそうなので立ち寄ることにする。岬からわずか数百メートル。入場無料だ。

中に入ると大きなスクリーンに3月11日の津波の様子が映し出されている。画面が大きいので車も家も押し流す濁流の恐ろしさがいっそう胸に迫ってくる。

復旧作業の様子を撮影した写真や、津波のあとから見つかった日用品なども展示されていた。

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階段を上がると屋上に出られ、目の前にのどかな海が広がっている。建物が高台に建っているのも津波が来たときに避難するためだろう。このあたりに住んでいる人は常に津波の恐怖と隣り合わせなんだなと実感した。

震災の直後、ボランティアとして土砂やがれきの撤去をしたとき、このいわきにも作業しに来たのを思い出す。

場所は海に面した民家で、建物じたいは無事だったが目の前の砂浜から大量の砂が庭先や部屋の中まで流れ込んでいて、スコップを使ってブルドーザーのようにかき出した。あのころはまだ若くて体力があったなあ。

今回の能登半島地震でもかなり被害が出ているようだ。とりあえず現地が落ち着くまで一般の人は踏み込まないほうがいいだろう。

いわき市内まで来て公園や神社にいくつか立ち寄ったあと、下道で帰途につく。日立のへんまで来て遅めの昼食をとり、ひたちなかから高速に乗る。途中から日が傾き始め、夕焼けをバックに筑波山のシルエットがくっきりと浮かんでいた。

明日からまた仕事だ。正月も終わったなと思いつつ18時には帰宅した。