ガマンの三連休、ヒマだったのでパソコンを開いてポートフォリオというのを作っていた。
自分のような無名のライターは年がら年じゅう仕事を探している。どこか書かせてくれる場所を。
安い金額で原稿書いて、用がなくなればそのまま使い捨ての、店先に並ぶ100円ライターと同じだ。
ウェブ上を探せばライター募集というのはけっこう見つかる。
そこでこちらからメールなどで連絡をとるわけだが、
そのとき相手から来る返事のなかに「ポートフォリオを見せてください」というのがよくある。
ポートフォリオというのはビジネス用語で会社の資産内容を意味するものらしいが、
この場合は「ライターがこれまで手がけた作品の一覧」といった意味だ。
もともとはデザイナーさんとかイラストレーターさんが仕事探し、つまり「営業」にまわる際に、自分の作品を一冊のファイルにまとめて持ち歩いていたらしい。
ウェブライターの場合は、あちこちのメディアに書いた記事を集めたサイトをつくったり、もっと簡単なところでは記事のリンク集なんかがポートフォリオにあたる。
ぼくの場合、書いてそのまま放り出しっぱなしが多く、自分でも把握しきれない状態になってるが、今後のことも考えて、
「一度あなたの作品を拝見したい」などと言われたときに「こちらになります!」と立派に胸を張って見せられるようなきちんとしたポートフォリオを目標に、いまから数ヶ月も前に制作に着手したが
もともとずぼらな性格のせいか、これがなかなか仕進まない。ちょこっと手をつけてそのまま放置しっぱなしになってしまった。
意外と思ったより面倒だ。かなり前に書いた記事をネット上で探してみても出てこなかったり。古い記事なので削除されてしまったのかもしれない。サイトそのものが閉鎖されてることもあるし。
ま、そんなふうに自分のこれまでの仕事を拾い集め、振り返ってみると、けっこう自分も頑張ってたなーと少しは自分を褒めてあげたい気持ちにもなる。
たとえ使い捨ての100円ライターでも、ほんのちょっとは世の中に明るい火を灯してこれたように思える。
そうやって自分で自分を元気づける。うす暗くて一寸先もよく見えないけれど。
ガマン、ガマン‥‥。