朝6時半出勤。
今度の仕事は朝が早い。毎朝6時から7時には職場に集合だ。ちょっと前までは寒くて大変だった。
職場の手前、国道沿いにぽつんと吉野家があって、仕事の前に必ずここに寄り朝食をとっていく。今の職についてからかれこれ3ヶ月、そのパターンだ。
最近お偉いさんの発言が物議をかもした吉野家。客足も落ちているらしいが自分はとくに気にせず通い続けている。このへんはほかに早朝から開いてる店もないし。
店の中にはやはり朝早くから仕事に出る人たちが黙々とどんぶりめしをかきこんでいる。毎朝繰り返される同じような風景。
なんか由緒正しき労働者の朝という感じだ。自分もその中に加わっているとすげー真人間になったような気がする。働いて食って寝てを繰り返して日々が過ぎていく。ディスイズ人生、という感じだ。
毎朝注文するものは同じ。371円の納豆定食。納豆パックの上にかぶさった透明フィルムを糸を引きながらはがし、フィルムの裏にこびりついている豆を箸ではさんでそぎ落とす。
タレの入ったビニールパックのはじを爪先で切ってかけ、軽くニ、三度かきまわして生卵をといた小鉢にぶち込む。手順もいつもおんなじ。何かの儀式のようだ。
ひとり定食を前に箸を動かしていると、山田孝之演じる闇金ウシジマ君が黙々とオムライスを食べるシーンが頭に浮かぶ。
食うために働く、働くために食う。まさにウシジマ・スピリットだ。
さあ、今日も働くぞ。もうすぐ月末、給料日だ。