大黒ふ頭まで車を運んできた。
大黒というとベイブリッジから横浜の港が一望できるおしゃれスポットのイメージだけど、
実際にふ頭を走ってみるとただでかい倉庫が建ち並ぶだけの殺風景な場所だ。
車の搬入先に到着したのはちょうど正午前。ゲートの前で警備員さんに「午後1時からだよ」と阻止される。
うーん、昼休みかー。その可能性をすっかり忘れていた。車の運転してると毎日決まった時間に昼食がとれるなんてことはまずありえないので。
ま、向こうが昼休みならこっちも昼休みといこう。朝8時に出発してから車の中でペットボトルのお茶と缶コーヒー以外何も口にしていない。
と思ったが、ふ頭というところはファミレスやファーストフードはおろかコンビニすらほとんど見当たらない場所だ。道ばたでお弁当を売ってる屋台みたいのはちらほら見かけるけど。
そういえばさっき走りながら「レストハウス 食事・喫茶」という看板を見かけたことを思い出した。港のレストハウス、これはちょっとシャレオツではないか。
記憶を頼りに行ってみる。巨大な倉庫にはさまれた小さなお店はすぐに見つかった。
店の名は「波止場食堂」。
ぐっとくるネーミングだ。もうこれしかない、あたりの雰囲気にドンピシャリとハマりすぎじゃないか。
中に入るとお昼をまわったばかりとあって多くの人でにぎわっている。
ずらりと並んだ長テーブルでは制服姿の労働者諸君(by車寅次郎)が仲間うちで談笑しながら定食をかきこんでいる。
海の男の一員になれたみたいで、こういう雰囲気けして嫌いじゃないんだが、やはり自分みたいな軟弱者がその中に入るといかにも「よそもの」という感じで浮いてしまいそうだ。席も満席に近かったので、お弁当を買って車の中で食べることにした。
調理パンが各種どれでも100円均一、パックに入った焼きそばが150円とお祭りの屋台で売ってるやつの約半分。リーズナブルなお値段だ。
ゲートが開くのを待ちながら車内で昼食、暇つぶしにブログを書いている。
そろそろお昼休みも終わるころかな。