今週のお題「ラジオ」
しばらくブログをサボってたぶんを取り返そうと、このところハイペースでUPしてたが、さすがにネタが尽きて苦しくなってきた。
おっと、「お題」というやつがあるじゃないですか。
困ったときの神頼みで、今週のお題「ラジオ」について書かせていただきます。
ラジオでどんな番組、どんなパーソナリティを聞いていたかで、意外とその人の属するジェネレーションが分かるような気がします。
多くの方が最初にラジオにハマるきっかけは受験勉強の際の深夜放送ではないでしょうか。
僕はずっとオールナイトニッポン派でした。
●●に毛が生えるころに鶴光の「えーのか、ええのんか?」で妄想をふくらませ、漫才ブームの頃はビートたけしにハマり、フォーク・ニューミュージックが好きになって長渕や拓郎、中島みゆきに耳をかたむけ、たけしとともに3Tと呼ばれていたタモリや所ジョージから、そのころ若手のお笑いトップだったとんねるずやナイナイまで、とにかく自分が10代から20代にかけてのANNはそうそうたる面々でした。
写真は「オールナイトニッポン大百科」という本ですが、この表紙だけでもそのすごさが伝わるのではないかと(古本屋の値札はご愛嬌)。
今だったら出演料はいくらになるんだみたいな大御所やレジェンドが、当時はロクに寝ないでしのぎを削っていたのです。
ついでに同書の裏表紙を……
その後、僕は社会に出て1人暮らしを始めましたが、メンタルをやられて会社をやめ、四畳半アパートも引き払って実家に戻り、あてもなくブラブラしていた時期がありました。
毎日することもなく、当然カネもなくウツウツと過ごしてましたが、深夜、何の気なしにラジオをオールナイトに合わせたところ再びドロ沼に引きずり込まれてしまいました。
とにかく働いてないので毎晩、朝まで聴きほうだいなわけで。
以前とかなり顔ぶれは変わってましたが、なかでも水曜2部というディープな時間帯を担当していた「いじゅういんひかる」という無名の芸人が印象に残りました。
誰だか知らないけど、こいつ面白いじゃん、みたいに。
それから数年後、なんとかニート生活を脱した僕は夜間トラック配送のバイトについていましたが、運転する2トン車のカーラジオから聴き覚えのある声が飛び出してきました。
「伊集院光の、オーデカナイト!」
そうです、水曜2部の誰も聴いていないような時間から頭角を表した彼は、夜10時台の帯番組のメインパーソナリティに出世していたのです。
その後の活躍は言うまでもないでしょう。
ニートな20代のころ愛聴していた深夜の無名芸人が、いまやゴールデンの時間帯にまでのし上がっている……。
ようやく社会復帰できた自分にとって、彼のサクセスストーリーは自分のことのように胸に迫るものがありました。
伊集院光さんはじめ、オールナイトニッポンのパーソナリティの方々には、人生のさまざまな局面でずいぶん支えられてきたなと思います。