何かのTV番組で「最近若い人であまり風呂に入らない人が増えている」という話題を取り上げていた。
彼らはお風呂をキャンセルするところから「風呂キャン界隈の人たち」と言われているのだそうだ。単に不潔な人だろ、と思ったりもするが。
で、なぜ風呂キャンしてしまうのか、その理由を聞いてみると
「風呂に入るのがめんどくさい」
「風呂につかっている時間がムダに感じる。その時間で何か別のことをやりたい」
などという声が集まっていた。
ゲストの1人、若い女性タレントは仕事が忙しいとき、風呂に入りながら湯船につかって食事をしていたそうだ。自分も風呂に浸かりつつ本を読んだりはよくしたけど、さすがに食事までは‥‥。
とにかく何でもかんでもタイパ重視の若い人たちにとっては、ただ風呂に入ってるだけの時間はムダでしかないのかもしれない。
うーん、まあそういう気持ちは分からんでもない。僕だってむかしはお風呂に入るのが面倒で仕方がなかった部類だ。
それにはちゃんとした理由があって、子供のころ我が家にはうち風呂がなく、わざわざ近所の銭湯まで10分か15分かけて歩いていかなければならなかった。
いったん学校から帰って夕飯も済ませ、それから銭湯まで行くとなるとかなりしんどい。冬場なんか寒いし。お風呂を出たときはポカポカでも家に帰り着くまでに湯冷めしてしまう。
それでも子どものころは親にうるさく言われ、仕方なく銭湯に通っていたが、二十歳を過ぎて実家を離れ、風呂無しの安いアパートで一人暮らしを始めると経済的事情もあって銭湯からまったく足が遠ざかってしまった。子供のときは小銭で入れた銭湯もその頃になると400〜500円とバカにならない料金になっていたのだ。お恥ずかしい話だがひと月半ぐらいは入らずに済ませていた記憶がある。
現在はジムに通っているのでサウナがついた風呂が入り放題だ。せっかく会費を払ってるのだから入らなきゃもったいない。疲れてたり時間がなくてトレーニングできない時でも風呂だけ入りに行ったりしている。
若いときとは真逆の風呂好き人間になってしまった。トシをとった証拠かもしれない。
たしかにお風呂入れば血行もよくなり身体も活性化する感じはあるのだが、若い人たちは風呂なんか入らなくても普通に肉体が活性してるのかもね。