三連休最終日の昨日は、世間のみなさんが休日をエンジョイしてるのを尻目に、車を引取りに東京は下町、葛飾区亀有まで行った。
さすがチャキチャキの下町。駅前は若者からお年寄りまでおおぜいの人でにぎわっている。祝日のせいもあるのだろう。
改札口を出るとあの国民的人気マンガ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(以下「こち亀」)の両さんをはじめとする登場人物たちの銅像に迎えられる。
このあたりも何度か来てるので両さん像が駅前にあるのは知っていたが、ナビを見るとひとつだけじゃなくいくつもあるようだ。
しかも「両さん祭り姿像」「ようこそ亀有像」などとそれぞれ名前がちがうらしい。
ひとつひとつ見てみたいが仕事中なのでそうもいかない。
ともかく亀有の街に活気がある理由はこの「こち亀」人気も大きいにちがいない。
僕の地元である●●市も「クレヨンしんちゃんの町」を必死にPRしているが町はさびれる一方だ。もともとのポテンシャルがちがうんだよな。
亀有は駅前をちょっと見わたしただけで、マクドナルドからミスド、ドトール、プロントなど、おもなファーストフードやコーヒーチェーンの店がほとんど揃ってる。もちろん他の飲食系も充実してて何を食べようか迷ったときも選択肢に困らない。
まあ亀有レベルの商店街があるところは都内ならそれほど珍しくもないだろう。
そういう街には周辺から、ときには遠方からも多くの人が訪れる。言うなら「ひとが入ってくる街」だ。
半面、自分の地元などは何もないので、みんな他所へ行ってしまう。こちらは「ひとが出ていく町」だ。
「ひとが入ってくる街」に来てみて、自分の住んでる地元の衰退ぶり、さびれた風景を思い出すと、あまりの違いに羨ましさと不公平な気分がこみあげる。
僕の地元のような場所と、ここに住むのとではライフスタイルがまったく変わってしまうだろうな。
大げさに言えば、クオリティ・オブ・ライフ、いわゆるQOLも大きく左右されるにちがいない。
たとえばその人の収入とか生活レベルにそれほど大きな差がなかったとしても、衰退する場所に住んでるか、活気あふれる街に住むかで人生の充実度は大きな差が出るはずだ。
どっちに住めば幸福なのか。もちろん騒々しい街なかより、ちょっと不便でも静かなところで暮らしたいと望むのも全然オッケーだろう。活気ある街だってそれなりに住んでみなけりゃ分からない苦労もあるはずだ。
一人ひとりがやりたいことをやりたいようにやり、好きなように生きる。それがQOLを上げる一番の方法かと思うのだが。