50代最後の1ヶ月が、いつもと変わりない感じで着実に1日ずつ過ぎていく。
なんの変化もないこの日常を肯定的に受け入れるか、それとも断固拒否して悪あがきし続けるか、ちょうど自分は今その分岐点にいるような気がする。
体力も気力も現状維持するだけではゆっくり下降していく一方だろう。
そう思ってジムでストレッチや、以前ちょこっとやってたヨガに再挑戦してみても昔なら簡単に曲がったところがなかなか曲がらない。あきらかに筋肉が固くなり、伸びなくなった。あれー、こんなはずじゃなかったのに。
以前はできたことが目に見えてできなくなっていくのは残念なものだ。できないことはこれから少しずつ増えていくんだろうなー。
ぼんやりと目の前に迫ってくる老いが、しだいに実体化してくる。自分がピークを越えちゃったのを実感する。
思い返すと50代に入ってからコンビニで夜勤のバイトを始めたころから身体の不調が激しくなった気がする。
当時はひと晩じゅう立ちっぱなし、ただレジにいるだけじゃなく品出しや掃除で店内やバックヤードを目まぐるしく歩きまわっていた。
1年目はまだよかったんだけど2年目あたりから寝起きなどに身体の節々に妙な痛みを覚えるようになった。筋肉痛とも少し違う、なんだか万力でギリギリ締めつけられているような感覚だ。
しばらくたつと消えてしまうのでバイトも以前のまま続けていた。コンビニ夜勤をやめると万力で締められるような痛みもなくなった。
あのときすぐにバイトをやめてれば、いまみたいに身体が固くなったりとかもなかったかもなー。べつにコンビニで一生働き続け、骨を埋めるつもりもなかったし。
あの頃は昼間もライターの仕事で取材などに動きまわっていて夜からコンビニという生活パターンだったからなー。今だったらとても無理だ。
まあコンビニやめて別の仕事についたところで何かしら身体の不調は出てきたかもしれない。この年になれば当たり前だ。
これが自然の流れというやつかもなー。静かにありのままを受け入れるか、ジタバタ無駄な抵抗を続けるか。
迷いながら、着実に近づいてくる60代。