「ボヘミアン」などのヒット曲をはなった葛城ユキさんがガンにより他界した。
葛城さんはかつて一時代を築いた歌手たちが一堂に集まる「同窓会コンサート」に参加、病の身をおして各地で歌い続けていたという。
たまたま家から近い越谷で今月30日に行われる同窓会コンサートのチケットを入手していた。
そのときは葛城さんが出ることも知らなかったのだが、コンサートが間近に迫ったつい最近ネットで、葛城さんが闘病中の身でステージに立ち続けていると知った。
はたして30日の越谷のステージに元気な姿を見せてくれるのかと気になっていたが、昨日ついに訃報が届いてしまった。
偶然だが数日前スカパーで、昨年無観客で行われたイベント「ナオンのヤオン」の模様を放送していて、何の気なしに見ていたら第二部でいきなり葛城さんが登場した。
もうこの時はガンが見つかっていたようだが、まったく病を感じさせないパワフルな歌唱だった。(写真)
曲のあとMCで現在の病状がステージ4であること、これから闘病生活に入ることなどを話し、来年(つまり今年)の「ナオンのヤオン」には必ず帰ってくると客席に告げていた。
30日の同窓会コンサートでその姿を見届けなければと番組を見ながら思ったが、本番まであと3日というところでついに間に合わなかった。
必ず舞台に戻ると力強く話していたのに、人間てあっけないものだなと思った。
自分はかくべつ葛城さんのファンではないが、誰かに会いたいとか、こんなことをしたいあんなことをしたいと日ごろ思っていても、この先いつでもできるだろうと実行に移さないまま月日が過ぎてしまいがちだ。
やはりやりたいことはやっておかないと、手遅れになる前に。
自分自身、いつ終わってしまうか分からない。惰性に流されながら日々を送るのはやめよう。
個人的なことだが僕の叔母にあたる人もついニ、三日前に亡くなった。
まわりの人を大切にし、一日一日を精一杯過ごさなければと叔母や葛城さんが教えてくれた気がする。