おとといの日曜日、このへんではもうほとんど桜は散ってしまっていたが、
最後の悪あがきで二ヶ所の桜の名所をまわる。場所は茨城県だ。
まず訪れたのは取手市の水神岬公園。
小貝川のほとりにあり、広々とした水面をバックに一面の桜が広がる。
はずであったが、行ってみるとすでに盛りは過ぎていた。
この時期は例年桜まつりが開催されていて屋台が出たりにぎわっているが、おそらくコロナの状況下でまつりも2年続けて中止だったにちがいない。
まあお祭りは中止でも花のほうは咲くから、人出はあったと思うけど。
残念な結果ではあったが、せっかく小一時間車を走らせて茨城まで足を伸ばしたので、あきらめきれずにもうひとつの桜スポットに望みをたくす。
水神岬から小貝川を渡ってつくばみらい市に入り、少し走ったところにある「きらく山」というスポットだ。
名前のとおり小高い山の上にある。はじめテレビで紹介されていたのを見て知り、これまで二度ほど来てみたが、桜の季節に来るのは初めてだ。
芝生の丘から常総の風景が一望でき、段々もできているので歩いて下まで降りていくこともできる。芝生の一角にはSLも静態保存されている。テニスコートが隣接しバーベキューなどもできるようだ。
市民の憩いの場所という印象のスポットだが、ここもほとんど葉桜でした。うちの地元よりもだいぶ北に位置しているのでまだ大丈夫だと思ってたんだけどなあ。
来年の春にはまた見に来れるだろうか、などとぼんやり考えながら、きらく山をあとにする。
この年になると、竹内まりやの歌みたいに「満開の桜を、この先いったい何度見ることになるだろう」みたいな心境になってしまう。桜は咲いたらすぐに散ってしまうので、はかなさもひとしおだ。
あまり花を愛でるような性格でもないんだが、また一年後に桜を見ることを心の支えにしながら、ひとは日々を生きていくんだろうなあ。
帰途につきながら守谷市の喫茶店で一服。守谷は家からわりと近いので用もなくぷらっと来ることが多く、この店もよく入っている。
茨城から千葉をかすめ埼玉の自宅に帰宅。3時間ほどのドライブだが三県またにかけてしまった。