今回の投稿でなんとこのブログ100本目のエントリであります。
今年7月に開設して半年足らず。けっこう自分でもびっくりするようなハイペースな更新だった。
あまり内容について深く考えないのがよかったのだろう。たまに読み返すことがあるけど、ほんと中身のない、どうでもいいことを綴ってる日が多い。
実際には今以上に、意味もオチもなく毎日を淡々と記録していきたいんだけど。
穂村さんの日記はシリーズになっていて、最初が「
にょっ記」、次が「にょにょっ記」、その次が「にょにょにょっ記」と、なんとも力の抜けたタイトルです。
中身の方もそれ以上に脱力していて、そのたくまぬギャグぶりに思わず失笑してしまうときも。
そして笑いながら、こんなふうに物事を見たことってあまりないな、と感心させられるのです。
短歌を詠むひとってこんなふうに現実を見ているのか、やっぱり普通の人と違うなーと思わされます。
普通の人ならこだわらないことにこだわってしまう、それはしばしば世の中には うまく適応できないことを意味します。
「だって常識で考えたらこうじゃん」て思考停止してしまうようなことを穂村さんたち歌人は見逃さない。なんとはなしの違和感をけしてスルーしない。
そこに僕らが見ているのとはぜんぜん違う世界像が立ち上がるのです。
実は今年のはじめあたりから短歌にハマってしまい、おもに穂村さんの作品を中心にいろいろ読んでいます。
短いので読むのにそれほど負担がかからないし、それでいて長い文章にもないような破壊力を感じる。いきなり後頭部をぶん殴られるような。めまいをおぼえながらポロポロ目ウロコが落ちていく。
穂村さんはにょっ記シリーズ以外にもたくさんエッセイ集を出しているのでこちらも読んでみたいです。なんか不器用で現実と折り合い悪そうなところが自分と似てるかも。
100本目を迎えた当ブログ、今後も穂村さんのにょっ記みたいな脱力テイストを目標に続けていきたいです。